8/21手術日

5:45起床
起きてすぐ胃薬を飲んで、洗顔・歯磨きなどします。もう禁食禁水で、今日は朝から 点滴を打つ予定になっているので早めに身支度は済ませておく。

7:20
体温・血圧を測定。36.7度、113/71
まだ落ち着いているかな?

8:00
さっそく点滴が始まります。はじめ、左腕に針を刺そうとしていたんだけど、 血管があまり浮き出てこなくて失敗。手の甲にある血管に刺すことになりました。 10時頃にも体温を計ったけど、36.7と変わりなし。親がやって来て、時間になったら 手術室近くに家族が待つ場所があるのでそこにいるようにお願いする。
10:30手術準備
看護婦とは別の、医療スタッフ(女性)がやってきて、 シーツや寝間着などを持ってきたりしてパタパタと準備をしていました。院内アナウンスで 私の名前が呼ばれ、エレベーター前まで来るよう指示。 同じ部屋のおばちゃん達に「頑張って」「大丈夫よ」と励まされて部屋を出る。 エレベーターの前に行くと、看護婦さんが待っていて、点滴をガラガラ引きながら、一緒に手術室へ向かいます。 手術室前で親に会う「行って来るね」だんだん怖くなってくる。
中に入ると、もう一人の看護婦さんがいて、昨日書いたアンケートの内容の確認をします。 頭にシャワーキャップみたいなのを被らされ、廊下を進み、また扉が。中に入ると 手術室が3つくらいあって、奥側の手術室のようです。いよいよ手術室へ。 顎切り先生が笑顔でお出迎え。中には5人くらい人がいました。目の前のベッドに横になるよう指示されます。 麻酔科の人がやって来て
「麻酔担当の**です。宜しくお願いします」
「宜しくお願いします」

ベッドに横になるとスタッフに囲まれました。さっきは5人くらいだと思っていたんだけど、 人数が増えてる・・10人くらいいました。胸3カ所に電圧計をつけてもらいます。 身体の上に、タオルを被せられて、看護婦さんにパジャマ(上)を脱ぐように言われる。 タオルの下でモゾモゾと袖から腕をぬいて、看護婦さんが背中からパジャマを引き抜きました。 次は血圧を測ります。ん?どっかで見た顔が・・院長!!いつの間に・・。

「院長・・何かあったら、院長が何とかしてくださいね」
「大丈夫。・・結構緊張しているんだな。血圧が150ある」
「150!・・そりゃそうですよ!!」
看護婦さんが、先ほどの点滴を入れていたトコロに
「眠たくなる薬入れますよ」
いよいよだ!!ついにこの瞬間が来てしまった!!
「うわーっ、信じられない!(私の人生で)こんな事が起こるなんて・・」
イチコロで闇の中。
11時執刀の予定が、準備に時間がかかり、12時執刀になったそうです。終わったのは13時半、 約1時間30分の手術が行われました。

13:30
*院長から、「オーイ、雪さん、終わったよ」という感じで呼びかけられました。 目を開けると院長と目があって、その後顎切り先生の顔も見えました。このときの気分は、 「え?何?何だろう??」と、全然ワケ解っていない。

*喉からズボッと何か引き抜かれる感じがして、少し動揺する。

*ちょっと息苦しいなと思っていると、誰か女性の声で、 「大きく深呼吸をして」と呼びかけられ、深呼吸をした。

*下半身あたり、シーツだか何か、引き抜かれる感じがした。

上記のことが一気に起こって順番はもう不明。「せーの」って別のベッドに移動され、 あっという間に手術室から出ました。

「ご家族の方ですか」
「はい」
「先生から説明がありますのでお待ち下さい」

看護婦さんと親のやりとりを聞く。このあたりで、ようやく手術が終わったんだと自覚しました。 ちゃんと生きて意識が戻って良かったという安堵感と、これから数日ツライんだろうかという 恐怖感がありました。手術室からHCUへ移動する間、なぜか涙が出てきて、看護婦さんに 「何で泣いてるの〜?」と涙を拭いて貰いました。

14:00
HCUに運ばれる。このときの状態は、顔の圧迫をして、酸素マスクをつけて、裸!の上に 病院の寝間着が被さっていて、そのうえに布団2枚。両足(膝から下)包帯でぐるぐる巻き。 口から血抜きチューブ2本、腕には点滴。尿道の管も入っている。 顎切り先生・他の口外先生・看護婦さんらがベッドの周りにいます。

顎切り先生
「手術時の出血はそれほどでもなかったんですが、手術前の採血で、少し貧血状態 だったので、最近取った400を戻しました。」

術中の出血は約200だったそうです。輸血は 左足首あたりに針をさして、そこから行いました。

口外先生
「手術自体がだいたい1時間半くらいで、今もしっかりと意識があるし、とても 順調ですよ」

顎切り先生
「何か、痛いとか気分が悪いとかはありますか?」


「・・・痛いです」

顎切り先生
「痛み止めを出しますね。ガマンはしないでね」


このときの会話を父親が耳にしていて(^^、かなりショックを受けたみたいです。 後になって、このときの事を、術後痛々しい姿&「痛い」「痛み止めを」と言う会話に、 信じられない、恐ろしい、女は度胸がある!!と言っていました。 痛いと言っても、顎の周り・喉とかだけど、なんとなく痛いという程度で、 激痛が走っていたとかそういうことではありませんでした。ただ、術後すぐで私も 体調が不安だったし、無理・我慢は禁物だと思って痛みを訴えたのでした。


もの凄く鼻が詰まって嫌だったので、吸引してもらうものの、またすぐ詰まってしまう。その後、 鼻流動食用のチューブを口外先生が入れようとするんだけど、喉に入っていかない。 何度かチャレンジするものの、全然ゴックン出来なくて、オエッとなりそうになり、 イヤッ!!と手で払いのけてしまいました。

口外先生
「口から直接(食事を)取る方法もありますので、あまり気にしないで良いですよ」

顎切り先生
「まず何か飲んでみましょうか。水とか・・どうですか?」


「水が飲みたいです」

顎切り先生
「じゃあもうちょっとたったら・・酸素はあと2時間くらいつけます。またすぐ来ますからね」

看護婦長さんが、手術前に預けておいた貴重品を持ってきました。枕元に置いてもらいます。 口・腕・下半身とチューブが入っています。下手に動いて何か影響しちゃったら嫌だったので、 ひたすらベッドの中で大人しくする・・ほとんど動かないで寝ていました。 喉が痛くてゴックンするのが辛い。扁桃腺が凄い腫れちゃった時みたいな感じ。 体温を測ると37.6度でした。酸素量は100%!

看護婦さん
「お水飲んでみる?」

自分で持ってきたコップは荷物の中だったので、病院のコップを貸してくれました。 「ストローが荷物の中にある」と言ったんですが、ストローじゃ固いんじゃないか、 こっちの方がいいのでは?とストローの代わりに、鼻吸引用チューブを適当な長さに 切って持ってきてくれました。

さあ水を飲もう、とするが、自分で起きあがれない。頭が重いというか、 首に力が入らない&力を入れたくないので、看護婦さんにお願いして ベッドごと起きあがるようにしてもらいました。貰ったチューブを使って水をゆっくり 飲む・・大変なのはこれから数日間なんだと思う。咳や痰があまり出ないことを ひたすら祈って時間が過ぎるのを待ちます。私さえ平気だったら、 夕方ごろ尿管とって起きあがっても大丈夫だろう、と顎切り先生から言われているということで、 尿管どうする?と聞かれました。「夕ご飯のあと、少し経ったら・・」と答える。

18:00夕飯
流動食のバナナジュース。400mlのバナナ味の温かい液体に、100mlのお湯を足して少し薄めます。 温かいバナナジュース・・・でもコーンスープと言われればコーンスープのような気もするという、 曖昧な味です。頑張って飲む。特に術後初の食事、なるべく残さず飲んで栄養をつけたいところなんだけど、 この甘くて温い液体を一気に500ml飲むことが辛い。どう頑張っても400mlが限界。
なぜバナナジュースが温かいのだ〜。
・・もしかしたらコーンスープのつもりなのかもしれない。
20:00
尿管を抜いて貰う。一瞬だけ痛みがありました。これを抜いてもらうと、脚を動かすことに 抵抗が無くなるので気分的には楽です。膝立てたりしてました。

21:00消灯
さすがに眠れないのでジッとしたまま起きています。自分でトイレに行こうと思うんだけど、 そういえば未だ布団の下は裸なので、身体の上に被せられている寝間着を着なくてはいけません。 点滴など色々あるのでナースコールをする。返事無し。仕方がないので、たまたま 他の患者の様子を見に来た医者に、看護婦を呼んで貰うようお願いする。寝間着を着せて貰ってトイレへ。 看護婦さんが、途中まで付き添ってくれたんだけど、「一人で大丈夫です」と言って 一人でトイレを済ませて戻る。入院した日にたまたま知ったんだけど、外科入院ベッド担当の 夜勤のナースは3人という話でした。夜勤は人数が少ないんですね。看護婦さん走ってるもん。 自分一人では何も出来ないという病人だって少なくない・・・・私の場合は 申告して病気って感じでしょ?元気といえば元気なので(術後ですが)なるべく手間をかけないように と思う。本当だったら、尿管は明日の朝はずすのが一番良いんだろうけど。
いろいろくっついてて寝てらんないわ!!
その後も何度かトイレに行き、水道で水のおかわりをしたりしながら、一睡もせずに過ごす。 吸引機が私の近くにあったんだけど、隣の人が使うことになったみたいで、なんと私は一度も 痰が絡まず、吸引機不要?!とちょっとビックリしました。 下手にウロウロするもので、血抜きチューブがすこしズレちゃったみたいで、 口の中に血が出て来る。はじめは飲み込んでいたんだけど、気分が悪くなりそうだったので、 ひたすらティッシュに吐き出していました。痰は出なかったんだけど、 鼻水が喉の方に落ちてきて、それがまた透明の妙に粘りけのある鼻水!でかなり不快でした。 粘りけのある鼻水をなんとか吐き出そうと格闘しました。ちょっと辛かった。
術後は大人しくしましょう
HCUにいる患者さんで、 一晩中ずっと唸っている人がいて、大変そうだな、大丈夫かいな?と心配していました(^^;。 イチイチ数えてはいませんでしたが、顎切り先生は何度も様子を見に来てくれて、口の中をチェック したり、顎・喉のあたりを触診したり、「大丈夫、順調ですよ」と励ましてくれました。



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